アラキドン酸は必須脂肪酸の一つです。
必須脂肪酸の中でも多価不飽和脂肪酸のω-6系の脂肪酸です。
必須脂肪酸というのは体内で合成できない脂肪酸という意味です。
体内にある物質から作り出すことができないので、その元となる物質を摂取し、体内で利用できるようになります。
アラキドン酸が多く含まれる食品というと、肉類、魚介、レバー、さらに鶏卵などです。
特に動物性脂肪に豊富なことがわかっています。
近年、動物性脂肪の摂取は非常に多くなっており、通常の食事をしていればこの成分が体内で不足する事はないといわれていますが、乳幼児や高齢者はアラキドン酸の体内量が少ないことがわかっていますので、積極的に摂取する必要があります。
肉類や魚介などのほかに、ベニバナ油やコーン油などのリノール酸を摂取する事でも体内でアラキドン酸が作られるのです。
リノール酸は体内でγ-リノール酸に変換され、さらにジホモ・γ-リノール酸を経てアラキドン酸に変換されます。
若い人は動物性脂肪をよく摂取しますが、年齢を重ねるとだんだんと摂取が少なくなります。
またリノール酸の使用に関しても、脂質が体によくないからと極端に利用しなくなる方もいます。
リノール酸や肉類などをバランスよく摂取し、合わせてω-3系の多価不飽和脂肪酸を摂取していくと、バランスのいい摂取となり体内量の減少を抑制することにつながります。
