免疫向上力

アラキドン酸で健康維持

年齢を重ねても元気よく明るく、常に前向きに生きている方がいます。
よく食べ、よく体を動かし、人とのお付き合いも積極的でいつでも笑顔です。
こんな老後を送りたいと誰もが羨むような高齢者を見かけると、みなさん、どうしてこんなに元気なのかしらと考えるでしょう。
こうした方々の食事を見てみると、年齢に負けることなく、どんなものでもよく食べます
特に肉類の摂取が多いという事に気が付きます。

肉類というと、コレステロールが多いとか、脂分が多くて体によくないと頭の中に刷り込まれています。
確かに、30代、40代の働き盛りの年代で、肉類ばかり食べてお酒をよく飲み、夜遅くまで起きていてカロリーオーバーな生活を継続していれば、脂質異常、高血圧、高血糖などになり、肉類の摂取制限を言い渡される方もいるでしょう。
エネルギー産生がしっかり出来る年代で、運動もせず脂質や塩分の多い暴飲暴食を継続していれば、あっという間に生活習慣病です。
アラキドン酸も不足するという事はなく、過剰摂取となっている可能性があります。

でも、50代、60代となると次第に食が細くなっていきます。
あれほど大食らいだったのに、ごはんの量が減り、肉類よりも野菜を食べたいと思ったり、魚がうまいと感じたり、年齢と共に口も変わりますし、エネルギー産生が少なくなっていくため、それほどエネルギーの元となる食物が必要なくなっていくのです。
するとアラキドン酸が不足します。

頭の中には、40代の頃に刷り込まれた「お肉はよくない」という言葉が渦を巻いていますので、高齢になっても肉類の摂取を避ける、すると脳内の細胞にアラキドン酸が足りなくなり、情報伝達機能が衰え、物忘れが激しくなり記憶障害なども起ってくる・・・という事になってしまう可能性もあります。
年齢に応じて、若い頃にはバランスよく食べ、運動し、生活習慣病に気を付ける、高齢になったらバランスよく食べ体をしっかり動かし脳をフル回転させるためにも、肉類をしっかり摂取しアラキドン酸を積極的に体内に取り込む生活を考えていきましょう。