免疫向上力

アラキドン酸で高齢者の脳年齢が下がる?

年齢を重ねていくことでの不安といえば、やはりぼけ、痴呆があります。
病気の場合もありますが、脳の細胞の働きが弱まってしまうために起る症状です。
脳細胞の情報伝達機能に低下がみられるようになると、記憶や集中力などに問題が起こるのです。
脳細胞の情報伝達に深い関係があるのがアラキドン酸です。

ヒトの体は細胞によって構成されています。
60兆個もの細胞が体を構成しているのですが、その一つ一つの細胞内に存在するのがアラキドン酸です。
脳細胞の細胞膜を構成するリン脂質の構成成分であるアラキドン酸は、細胞膜を柔軟にするという働きを持っています。

年齢を重ねるとこの物質が体内から減少していくため、脳細胞の情報伝達機能に低下が起こり記憶する力などが弱くなっていくのです。
細胞膜が柔軟な状態であれば、情報を受け取る事が容易です。
でもアラキドン酸が減少することによって細胞膜の柔軟性が失われてしまうと、情報の受け取りが鈍くなり処理が遅くなってしまうのです。

ある実験で、アラキドン酸を1か月間摂取した高齢者は脳の認知能力の指標、情報処理能力の指標となるP300という脳波が速く大きく表れたと報告されています。
つまり、アラキドン酸を必要量、継続的に利用した高齢者は脳の状態が改善されたという事です。
脳年齢を実年齢よりも若々しく保つために、アラキドン酸は有効な働きをするという事がわかります。