免疫向上力

アラキドン酸は一般的な食事で補えている?

昔の日本人はごはんにお味噌汁、漬物に煮物、焼き魚や煮魚などを食べてきました。
でも今はどうでしょう。
ごはんやお味噌汁はかわらないかもしれませんが、とんかつ、ハンバーグ、から揚げ、コロッケなど、肉類、油脂の多い食事になってきています。
特に肉類は食卓に上がらない日はないと考えられるほど、一般的に利用されています。
ランチにしても、ファストフードやコンビニなどのメニューは、どれも肉、油、塩分が多く、そのまま大人になれば間違いなく生活習慣病と考えられる若者が多くなっています。

栄養バランスの良い食事をしている方についても、暴飲暴食をしている方でも、アラキドン酸が不足した食事になる事は、現代の一般的な食事であれば、考えにくいといわれています。
ある調査では、アラキドン酸摂取量がここ50年で4倍近くになっていると言いますので、不足しているというよりも過剰摂取となっている方の方が多いのかもしれません。

ただ気を付けてほしいのは、高齢になるとアラキドン酸の体内量が減少していくという事です。
肉類などを食べてアラキドン酸を摂取している高齢者でも、体内で様々な代謝物に変換する能力が低くなっていくため、物忘れや記憶障害などの症状を引き起こす事もあります
一般的な食事よりも量が少ない高齢者も多いので、こうした場合、補う必要がある方もいます。
また若い世代でもダイエットなどをしていると、アラキドン酸が不足し集中力が低下するなどの症状を引き起こす事もありますので、極端な食事制限は脳の機能を低下させるという事を理解し、ダイエット方法を考え直すことが必要です。